KVM 上の AWS DataSync Agent を自動起動する方法
はじめに
KVM 上の DataSync Agent(仮想マシン)を自動起動する方法をご紹介します。本記事では、KVM のホストマシン起動時に DataSync Agent を自動的に起動する設定方法を紹介します。
前提条件
本記事では KVM を利用した例を紹介します。
KVM の構築方法については以下の記事を参照ください。
- Ubuntu 24.04 LTS で KVM の実行環境を構築してみた | DevelopersIO
- AWS DataSync Agent を KVM で動かしてデータ転送してみた | DevelopersIO
DataSync Agent の自動起動の設定手順
現在の状態確認
まず、DataSync Agent の仮想マシンの状態を確認します。
$ virsh list --all
Id Name State
---------------------------------
- DataSync-Agent shut off
State が shut off
となっていれば、仮想マシンは停止状態です。
自動起動の有効化
virsh autostart
コマンドを使用して、自動起動を有効化します。
$ virsh autostart DataSync-Agent
Domain 'DataSync-Agent' marked as autostarted
動作確認
設定を確認するため、ホストマシンを再起動します。
$ sudo reboot
再起動後、仮想マシンの状態を確認します。running
になっています。
$ virsh list --all
Id Name State
--------------------------------
1 DataSync-Agent running
DataSync Agent が正常に起動していることを確認します。
$ virsh console DataSync-Agent
コンソール接続も正常にできました。
AWS DataSync - Configuration
Agent ID: agent-03e4f730af2415ea4
AWS Region: ap-northeast-1
#######################################################################
## Currently connected network adapters:
##
## eth0: 192.168.20.161
#######################################################################
これで自動起動設定の確認は終わりです。
自動起動の無効化
必要に応じて自動起動を無効化もできます。--disable
オプションを付けます。
$ virsh autostart --disable DataSync-Agent
Domain 'DataSync-Agent' unmarked as autostarted
同様に再起動すると、仮想マシンは自動起動しなくなります。
まとめ
virsh autostart
コマンドで、KVM 上の DataSync Agent を自動起動設定が可能です。
おわりに
DataSync Agent が起動したとしても、AWS までネットワークの疎通が取れなければデータ転送ができません。AWS 側で DataSync Agent のステータスがオフラインになっていれば、アラートの通知を飛ばすなど監視設定を入れておくのが良いのかなと思いました。
参考
KVM 上の AWS DataSync Agent を自動起動する方法